
工場・倉庫物件は、大きく分けて工業団地内の物件と団地外に独立した物件があります。又工業団地一つを見ても、大規模なものから小規模のものまで多種多様に存在しますが、どちらにしても、業種区分に該当している物件でさえあれば、操業自体には問題はありません。ただ、それぞれのタイプによって、利点や欠点もありますのでここでは工業団地内と工業団地外の大きな違いについて簡単に比較いたします。
大規模の工業団地
一般に良く知られるメジャーな工業団地(ピントーン、ヘマラートなど)。一つの団地内に数十から数百の工場・倉庫が集まる巨大な工業団地
団地によって細かい条件は分かれますが、当然ながら電気・水道・排水処理等のインフラ設備は整っており、団地内の道路も整備済み。防火設備や団地内のセキュリティーなども整備されていて、工場の設立・操業にあたっての各種申請(会社登記やBOI申請、操業許可証の申請等)に対するサポートなども用意されている
小規模の工業団地
少数の工場や倉庫が集まる工業団地。
小規模の団地でも基本的なインフラ設備やセキュリティー等は整っている所が多い。設立・操業などの申請サポートはない所が多く、自社で予めコンサルなどに依頼するか、又は現地のコンサルであれば紹介してくれる所もあります。
工業団地外にある独立した工場物件。
工業団地のように一括管理されていない、個人オーナーの独立した物件
共益費などはなく、インフラ設備やセキュリティー等、全て自社で対応する必要あり。比較的家賃はリーズナブルになるのが利点
土地による業種区分
タイでは、都市計画法などの法律に基づいて、用途地域(エリア)が予め定められています。シラチャのあるチョンブリ県では環境・漁業保護地域を含め、全部で14種類に分類されています。工場でも業種によって土地が色分けされており、該当する場所での操業が必須となります。